PadiTechのCEO、Mai The Tai：「AIの能力に対する現実的な視点が必要です」
ベトナムのトップ10 AI企業の1つであるPadiTechのCEO、マイ・テ・タイ氏は、AI技術の現状と未来に対する深い洞察と実際的な見解を示しています。
PadiTechは、特にブロックチェーンやAI（人工知能）分野で、ベトナムのテックコミュニティではお馴染みの名前です。最近、PadiTechはベトナムソフトウェア協会（VINASA）によってベトナムのトップ10 AI企業の1つとして表彰されました。これに先立ち、2023年には同じくVINASAから「トップ10ブロックチェーン企業」としても評価されています。
これらの受賞は、PadiTechのテクノロジー業界での地位を確認するだけでなく、ベトナムおよび広域地域のデジタル経済への貢献へのコミットメントを強調しています。PadiTechは、Signal Pro View、Simple Docs Pro-IDP（インテリジェント文書処理）、Metafeなど、数多くのプラットフォームを顧客に提供しています。
「これはAIの時代だ」という意見と「AIバブルが崩壊している」という意見の対立に直面している中で、マイ・テ・タイ氏は、AIは単なるバブルではなく、成熟過程にある大規模な技術の波であると考えています。
彼によると、世界は技術革命の夜明けにあり、現在の課題はAIの将来の成長への踏み石に過ぎないといいます。
「しかし、AIの短期的な可能性に対する過度に楽観的な期待は、特定のプロジェクトや製品が期待に応えない場合、AIバブルと見なされることがあります。これは、2000年代初頭のインターネットの例のように、技術開発サイクルの自然な一部です」とCEOは説明しました。
マイ・テ・タイ氏はさらに、「AIは画期的な技術であり、進化を続けます。調整期間があるかもしれませんが、AIの長期的な可能性は否定できません。現在のAIの能力を現実的に理解し、実際に価値を提供できる分野に応用することに集中すべきです。全ての問題に対する万能薬として見るのではなく、研究開発への投資が将来の本物の突破口を生み出す鍵となります。先端の研究と市場ニーズの組み合わせが、持続可能なAIの成長の基盤となるでしょう」と付け加えました。
PadiTechの職場環境は、ベトナム人のスキル、柔軟性、創造性と、日本人の責任感、規律、プロフェッショナリズムを融合させたものです。
これらの目標を達成するために、PadiTechは年次収益の25%を研究開発（R&D）予算に大幅に増やす計画を立てており、従業員の質と量の両方を拡大する予定です。同社は製品ポートフォリオを多様化し、ベトナムの5大テクノロジー企業および国内外のトップ10大学との戦略的パートナーシップを強化し、内部プロセスにAIを統合し、先進的なセキュリティシステムに投資し、ISO 27001などの国際的なセキュリティ基準を採用します。
情熱的な技術者であり、ベトナムの潜在能力を確信しているマイ・テ・タイ氏は、技術の真の力は人々の生活や社会を向上させる能力にあると強調します。
「挑戦を恐れず、学び続け、絶えず革新し、そして最も重要なのは、大きな夢を持つことです。あなた方こそがベトナムの技術の未来を形作る存在です。共に探求し、学び、技術を責任を持って応用して、私たち全員にとって明るい未来を築きましょう」と若い技術愛好者に呼びかけました。
